オーストラリア・ニュージーランドは、12月が卒業シーズン。この12月に留学を終え、帰国した卒業生お二人に高校留学について、受験について、これからについてを語っていただきました。

<スピーカー>
長山 輝空(ながやま きら) さん
2017年1月から2019年11月まで、オーストラリアのメルボルンにあるSandringham Collegeに留学。

山口 遥香(やまぐち はるか)さん
2017年7月から2019年12月まで、ニュージーランドのオークランドにあるLong Bay Collegeに留学。


◆「とにかく楽しもう!」と出発した留学。慣れるまでは大変な思いも

――はじめに、2人が留学をしようと思ったきっかけを教えてください。

山口 遥香さん(以下、遥香)「留学に行く前は本当に英語が苦手で、学校のテストで30点を取るようなレベルだったんです。それをどうにかしなきゃと思っていたときに、母から留学を勧められたのもあって、行くことにしました」

――留学で、苦手な英語の力を伸ばしたかったんですね。輝空さんは?

長山 輝空さん(以下、輝空)「英語が好きで、将来は英語を使って仕事をしたいと思っていたので、だったら海外に行ったほうが早いなと。先に留学していた兄の影響もありました。あとは、海外に行ったら親が自転車を買ってくれると言ったので、最終的にはそれで決めました(笑)」

――(笑)。実際に留学することになって、不安や期待はあったんでしょうか。出発する前の思いを教えてください。

遥香「修学旅行に行くような気分で不安は全くなくて、行ったら何とかなると思っていました。どうなるか分からないというワクワクと、楽しいことが始まるぞ!という期待がありました」

輝空「僕は中3の時に短期留学の経験があったので、行ったらきっと大変な生活が続くんだろうなあと考えていました。あとはただもう、勉強を頑張ろう、楽しもう!と言う気持ちでした」

――実際に行ってみて、どうでした?

遥香「必ずしも楽しいことばかりではなくて、もちろん大変なことや不安なこともありました。私は英語力がなかったので、最初は学校で友達を作るのに苦労しました。かといって日本人同士で固まるわけにもいかないし」

輝空「最初の6ヶ月はやっぱり、英語に慣れるまでが大変でしたね。それでも生活をしていたら自然と友達ができていって、英語を話す機会も増えて、だんだん英語で喋りやすくなりました」

◆自分から動かないと仲間はできない。友達作りには「趣味」も有効

――留学先でできたのは、どんな友達ですか?

輝空「最初の6ヶ月は準備段階として留学生しかいない環境で勉強するんですが、そこでは留学生の友達と、とにかく英語で沢山話すことを意識しました。ランチなどの時間も携帯を使わず、友達とずっと話していました。
次の段階に進んで現地の授業も受け始めてからは、ローカル(現地)の人たちとも仲良くなって話すようになり、留学生以外の友達も増えていきました」

遥香「私も11年生(留学1年目)の時は授業で一緒だった留学生の子たちと仲良くして、留学生同士で友達を作りました。12年生、13年生になるとローカルの子たちとも授業を受けるようになって、同じクラスで仲良くなる子ができてきました」

――授業で友達ができるんですね。

遥香「できます。自分から話せば!」

――友達を作るには、やっぱり待ってるだけではなく、自分から動くことが大切ですか?

輝空「そうですね。僕の場合は現地の人と触れ合うために、学校の行事やイベントへ参加することを大事にしていました。自分はスポーツが好きなんですが、スポーツを通しての交流って、多少言語が下手でも仲良くなりやすいんですよね」

遥香「私は部活動のバドミントンを通じて、現地の子と仲良くなりました。年上、年下、沢山の友達ができました」

――輝空さんも部活動はしていましたか?

輝空「部活には入らなかったんですが、趣味で自転車とサーフィンをしていました。そこから、ショップの人と仲良くなって一緒に自転車に乗りに行ったり、海に行く仲間ができたりしました。趣味を持っていることは、留学をする上で強みだと思います」

遥香「同意です!」

――勉強をするばかりじゃなく、趣味やスポーツを通じても、人と繋がっていったんですね。

◆旅行プレゼンに、雪山キャンプ。留学先ならではの授業も体験

――現地では英語や数学、体育などの他に、日本では珍しいような授業も取っていたそうですね。詳しく教えてください。

輝空「アウトドアの授業ですね。基本は教室で地形や環境のことを学ぶんですが、年に2回くらいあるキャンプが本当に過酷でした。食糧や寝袋などの入った重たいリュックを持って雪山を登って、そこで4日間くらい過ごすんです。料理も何もかも自分でしながら。夜も寒いし、もう、辛すぎて(笑)。」

――それは過酷!でも環境を身近に感じながら、実際外に出て体験するというのは、現地ならではの面白い授業ですね。遥香さんはどんな授業を?

遥香「私はツーリズムの授業を受けていました。ニュージーランドの観光名所などを詳しく学んで、観光に来た人に向けた旅行計画を立てて、プレゼンテーションをしたりしました」

第二弾へ続く