オーストラリアやニュージーランドでは、1月から新年度のスタートです!今回は、オーストラリア・ニュージーランドの高校を卒業した先輩たちの座談会の第二弾をお届けします!皆さんも気持ち新たに、新しい一年を頑張りましょう!

◆授業中は発言するのが当たり前。慣れるまではちょっと大変?

――ちょうどプレゼンの話が出ましたが、留学中はプレゼンや人前で話す機会は、日本と比べて多かったですか?

輝空「プレゼン自体はそんなに多くなかったですが、どの授業も全員参加、みんな発言するのが当たり前というのはありました」

――日本の授業とは違いました?

遥香「全然違いました。私は消極的だったので最初は人前で喋れなくて、ひとりでぽつんとしていました」

――貝のように(笑)

遥香「そんな感じで(笑)。授業にもなかなか積極的に参加できなかったんですけど、12年生(2年目)あたりから友達が増えて向こうの生活にも慣れてきたら、少しずつ質問や発言をしながら、授業へしっかり取り組めるようになりました」

輝空「やっぱり慣れが必要ですよね。僕も時間がかかりました。10年間くらい日本で教育を受けてきているので、最初はなかなかそのスタイルが抜けないです」

――慣れるまでにはどれくらいかかりました?

遥香「英語に慣れるのに半年、授業のスタイルに慣れるのには1年ぐらいかかりました」

輝空「半年くらいで授業に慣れてきて、それくらいから留学が楽しいなぁと感じ始めました」

◆「あ、英語ができるようになってる!」と感じた瞬間は?

――行く前の英語力はどうでしたか?遥香さんはさっき苦手と言っていましたが……。

遥香「英語が1番苦手な教科で、読み、書き、喋り、全部だめでした。でも留学にあたっての危機感はなくて、1ヶ月目から『超楽しい!』と思っていました(笑)。楽観的なんです」

――楽観的、それも大変な環境に入るときには大事なことですよね。輝空さんは?

輝空「僕の場合は留学に行ってから、自分の英語はレベルが低いと改めて気づいたんですよ。日本ではどうしても読み書き中心で、話す機会がほとんどなかったので、自分ではそこそこだと思っていた英語力が、海外ではちょっと情けないなって」

――行って最初の頃は、何を言っているか全然分からないものですか?

2人「分からなかったです(笑)」

――いつぐらいから英語が分かるようになったんでしょう。実感したタイミングはありますか?

遥香「入学初日から仲の良かったベトナム人の女の子がほぼネイティブで、喋るスピードがめちゃめちゃ早かったんです。当初は聞き取れないことも多くて、とりあえず笑顔でうなずいていました。だけど半年も経たないうちに、その子が何を言っているか分かるようになったんです。まだ返しはうまくできなかったけど、言っている事はほとんど理解できていました」

――輝空さんは?

輝空「あまり気にしたことがなかったです。生活している中で、ただ友達への受け答えができることを楽しいなと思いながら過ごしていました」

――徐々にという感じだったんですね。でも相手の言うことを理解して、冗談で心から笑えるようになるのって、実はかなりの成長なんですよ。

◆ホストファミリーに恵まれて、家族の中でも楽しく過ごせた

――2人とも留学中はホームステイをしていましたよね。ホストファミリーはどんな人たちでしたか?

遥香「ホストファーザー、ホストマザー、ホストブラザーの大学生、それから留学生が2人。あとはペットがいました。共働き家庭だったので平日はディナーの時間までほとんど自分の部屋で過ごしていましたが、週末は買い物や映画へ一緒に出かけたり、家でボードゲームをしたりして、皆でよくお喋りをしていました」

輝空「僕のいた家は、ホストファーザー、ホストマザー、ホストブラザーが3人、それからペットもいました。とても優しい家族で、暮らしていて『困ったな』と思うことが全然ありませんでした。毎日車で学校に送り迎えまでしてくれて、とにかく何でも受け入れてくれて」

――他人と暮らす上で、気まずいなあと思うことなどもなかったですか?

輝空「うーん、僕は気にしないので(一同笑)。いつも夜9時ぐらいになったら部屋を出て、下の階に行ってお茶を飲むのが習慣でした。寂しがりなので、ホストファミリーと同じ空間にいたかったんです」

――2人とも積極的にホストファミリーと関わったことで、家族としての結びつきが強くなっていったんですね。

◆友達からは「堂々としてきた」「おしゃべりになった」と言われる

――留学に行って、自分自身が変わったなと思うことはありますか?

輝空「世界を見るようになりました。英語を話せると世界中の国々に行けるから、行ったことのない国に行きたい、色んな国を知りたい、と思うようになって、視野が広がりました」

遥香「留学前の私は、自分を持っていないというか、今思えば流されがちだった気がします。留学したら、自分の意見も言えるようになったし、将来やりたいことも見つけました。それから、日本について意外と知らないことが多いことに気づいて、もっと知りたいと思うようになりました」

――周りにも、変わったと言われますか?

遥香「ICCの現地アドバイザーさんや他の友達から、堂々とするようになったね、自信がついたみたいだね、と言われます。1つ得意なことができると、堂々とできるから良いよねって」

輝空「僕は最近、すごくおしゃべりになったと言われました。受験で一時帰国して地元の友達に会った時に、日本の高校生ってあまり話さないんだなあと(一同笑)」

――確かに、海外経験者はおしゃべりな人が多い気がします。自分から話さないと、受け身では何も始まらないから、自然とそうなるのかもしれませんね。

◆同じ「英語を話す人たち」にも、色んな人がいることに気づいた

――留学先と、日本との違いを感じた点はどこですか?

輝空「オーストラリアは移民の国、という所ですね。英語圏だしなんとなく白人しかいないようなイメージだったんですけど、実際には、中国、日本、インド、ヨーロッパ……色んな人がいて、食文化にしても何にしても、様々な文化が混じっている国でした。だからこそ、楽しいです」

――そうやって『楽しい』と言える人は留学が向いているし、留学に行くことでそう思うようになるのかもしれないですね。遥香さんは?

遥香「私はコミュニケーションで文化の違いを感じました。現地の子達とおしゃべりをしていて、『なんで日本人はずっとヘラヘラ笑っているの?』と聞かれたことがあります。日本だと友達同士でも、場の空気に合わせたり、とりあえず笑ったりすることが多かったんだと気付きました。
あとは育った国によって、同じ言葉を使っていても伝え方や表現方法が違うんですよね。私は日本人だから英語の表現も少し遠回りみたいで、『何言ってるの?もっとハッキリ言えば?』と指摘されたりもしました。怒られてるわけじゃないんですけど(笑)」

第三弾へ続く